最高裁判決 路線価評価を認めず!19
みなさん、こんにちは。 続きです。 今回の事案は極めて、まれなケースと考えられるが、 相続税の節税を主目的とした相続対策については、 路線価評価が認められなくなることもあるという前例ができたという点において、 税理士や不動産関係者、金融関係者は、顧客アドバイスの際に一段と注...
最高裁判決 路線価評価を認めず!18
みなさん、こんにちは。 続きです。 しかし、節税対策であることが誰の目にも明らかなケースについては、 税当局が路線価による評価を認めないこともあり得ることとなった。 この点、どういう注意が必要なのか。 「節税目的ではないことを説明できるように、収益性を重視した優良物件に投資...
最高裁判決 路線価評価を認めず!17
みなさん、こんにちは。 続きです。 不動産を活用した「相続対策」は否定されていない こうした事情からすると、今回の最高裁判決では国税側が勝訴したものの、 今後、不動産を活用した相続対策が封じ込められることになったとはいえなさそうだ。...
最高裁判決 路線価評価を認めず!16
みなさん、こんにちは。 続きです。 さらにいえば、今回の相続対策に際して、2つのマンションに融資を行った信託銀行は、 融資を実行する際の貸出稟議書等に「相続対策」と明記していたことも注目された。 この融資目的が「相続対策」ではなく、「財産の有効活用目的」のためだったと明確に...
最高裁判決 路線価評価を認めず!15
みなさん、こんにちは。 続きです。 明らかな「相続税対策」だと話は別、ということだ。 「特に川崎のマンションについては、相続が発生して申告期限前に売却したことも問題でしたが、 被相続人がこの物件を取得したのは、相続開始の2年6カ月前でした。...
最高裁判決 路線価評価を認めず!14
みなさん、こんにちは。 続きです。 今回の件では、信託銀行が被相続人に対して10億800万円の融資を実行している。 信託銀行がこれだけの融資を行ったのは、被相続人が購入したマンションの担保価値を認めたからだが、 これだけの融資を受けるのは、誰にでもできるものではない。...
最高裁判決 路線価評価を認めず!13
みなさん、こんにちは。 続きです。 あからさまな「節税対策」には注意が必要 さて、今回の最高裁判決によって、今後、不動産を活用した相続対策は認められなくなるのか。 この点については、税理士のみならず不動産関係者にとっても関心のあるところだろう。...
最高裁判決 路線価評価を認めず!12
みなさん、こんにちは。 続きです。 当然、路線価で相続財産を評価するものと思っていた相続人としては納得がいかない。 相続人側は追徴課 税処分の取り消しを求めて裁判となり、 地裁、高裁を経て、今回の最高裁判決が示され、相続人の敗訴が確定した。...
最高裁判決 路線価評価を認めず!11
みなさん、こんにちは。 続きです。 2つのマンションの取得価格が合計で13億8,700万円。 これに対して路線価評価額が3億3,300万円は「著しく不適当」というのが、税当局の判断だった。 そこで、路線価による評価ではなく、不動産鑑定を行った結果の評価額である...
最高裁判決 路線価評価を認めず!10
みなさん、こんにちは。 続きです。 その後、相続人に対する税務調査が行われた。 そして税当局は、財産評価基本通達6項に基づき、不動産の評価額を見直すとした。 この財産評価基本通達6項には、 「この通達の定めによって評価することが著しく不適当と認められる財産の評価は、...